市議会議員の斎藤ひろむです。
私は、今度の知事選挙、政策的な対決点がどこにあるか、大変鮮やかになっていると思います。
現職の方は、政策集に「日本一元気な愛知をつくり 日本の未来をつくる!」「リニア ジェット FCV」「人が輝くあいち」とあるんですね。
政策のトップにも「1.リニア・インパクトを生かし、世界に発信する「中京大都市圏」
をつくる 【13】」です。
一方の女性候補は、「「重点政策」-くらし安心、希望の持てる愛知へ」として一つ目に、「1 地域で安心して暮らせる愛知に -福祉 ・教育防災 政策」…という政策うちだし。
大事なのは、今の愛知県民の実態から、本当に県が取り組まなくっちゃいけない仕事はどちらでしょう、ってことだと思うんですよ。
私の周りのみなさんの生活実感からは、「やはり行政は直接、暮らしや福祉、教育に力を入れねば」と感じています。
私も、産業が大事でないとは、決しておもっていません。
この愛知の経済を支えているのも、各産業の数々の企業の存在です。
しかし、全国的に見ても恵まれている愛知の産業界で、さらに先進を走る「リニア=JR東海」「ジェット=三菱重工」「FCV=トヨタ」を、行政がさらに支援をするのが、今最優先でしなければならないことでしょうか?
「東京一極集中をやめ」といいますが、「日本一愛知の会」の名前通り、愛知が日本一になったとして、それが住民の暮らしむきにプラスの影響が来るのはいったいいつのことでしょう?
(アベノミクスの成果とやらを、振り返ってみて)
そもそも、愛知が日本一になるまでは、教育や福祉は「がまんして」ってことなのでしょうか?
私は、他県より経済的に安定している今の愛知を、支えていただいている様々な企業には、その点では感謝もしておりますが、だからこそ、愛知県の仕事は、その力を厳しい暮らしむきを強いられている県民の皆さんにキチンと還元していくことではないかと思うんです。
日本一にならなくても、十分暮らし福祉にまわすだけの財源がある愛知県。
その愛知が、財政力にふさわしく、福祉や教育を充実する予算配分をしてこそ、他県に誇れる愛知となったといえるのではないでしょうか。
県の行政のすべき仕事というのは、産業力を他県と争ってトップをとることではないはずです。
まず何を重点にすべきかと言えば、やはりそれは県民のくらしと福祉を支えること。
その大きな違和感一つとっても、愛知県に新たな知事を誕生させたいと思うのです。