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新型コロナウイルス感染症の豊橋の状況…正しく知って対策を

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現在の、新型コロナウイルス感染症の拡がり具合は、決して楽観視してはいられない状況だと思います。
しかし、感染の拡がりの状況と、保健/医療の体制や実態は、地域ごと、自治体ごとに、状況は大きく違います。
報道にのるのはやはり、最も厳しくなっている地域の話題が多いですね。

しかし、一人ひとりの、身の周りの状況が、現実的にどういうものかを正確に知り、「正しく恐がる」というスタンスをつらぬくことをあらためて大事にすることを、みなさんにも呼びかけます。
繰り返しますが、決して楽観視はできないです。
けれども、ただただ恐れるばかりで疑心暗鬼を強めては、市民の中での猜疑心をつよめ、最悪の事態を生み出すことにもなりかねません。
「正しく知って、正しく恐がる」そのことが大事な時だと思うんです。

豊橋市では、現在三名の感染者が出ています。
みなさんいずれも、疫学的に判断する限り、市外での感染で、その経路はおさえられています。
感染した方の、市内での行動経路と濃厚接触者についても保健所が確認をし「自宅待機」の指示がされています。
「自宅待機」となった濃厚接触者のみなさんには、保健所が毎日連絡をし、発熱の有無や体調を聞いています。変化があればすぐ、帰国者接触者外来へと案内されることになります。
市は、感染防止に必要な情報はすべて公開しており、関わる人には個別に連絡をしています。
連絡ない人が、「感染者はどこに住んでる」とか「職場はどこか」とか、気にしてもしょうがないです。

豊橋は、保健/医療の体制は現在のところ維持されています。
保健所にある「帰国者/接触者相談センター」は4回線の電話で受けており、きちんとつながります。
そこでの判断でPCR検査が必要とされた人は、指定病院の「帰国者/接触者外来」を案内され、医師の診察の上で検査がされます。

「帰国者/接触者相談センター」で、「(熱があるけど)検査は不要」と言われた人は、かかりつけ医にかかってそのことを伝えて、通常の熱がでたときの治療をうけてください。
もし、かかりつけ医が「やっぱりPCR検査必要かな」と判断された場合、かかりつけ医が「帰国者/接触者相談センター」に連絡を入れ「帰国者/接触者外来」を案内していただけます。
つまり、豊橋では「医師が必要と判断をした人は、みなPCR検査が受けられる」という体制があります。

ただし、PCR検査は、「シロ」を判断するものではありません。
PCR検査は、あくまでも「感染者を発見するためのもの」です。
PCR検査では、感染者の3割は「シロ」とでる可能性があるものなのです。(インフルエンザも、検査で検出されない場合があるでしょ)
そのため「シロ」と出た人も、濃厚接触者であったりした場合は、2週間家にこもる必要があるんです。
ちなみに「クロ」と出た人は100%感染しています。

だいたい、検査時に「シロ」でもその直後にどこかで感染したら、いつでも「クロ」になるわけでして…
だから、誰もが「自分が感染してるかも」と思って、咳エチケットやマスクすることは、大事ではあります。

豊橋保健所は、今週から、自前のPCR検査ができる体制ができました。
1日8人分の検査が可能です。
今までのところ、検査が必要と判断された人は、一日あたり1~2人でした。
感染者が出ましたが、濃厚接触の方が数人ずつという状況ですので、十分検査体制は維持できています。

繰り返しますが、PCR検査は、豊橋では「医師が必要と判断した人」はみな受けられます。
しかし、「希望する人がみな受けられる」ものではありません。
「検査うけさせろ!」と、保健所や病院や市役所に、抗議することは意味がありませんよ。

今の豊橋の、対応の状況は以上のようなものです。このぐらいの状況を維持したまま、収束に向かうことを願うところですが、
ずっと、こうした状況で維持できるかどうかの保証はありません。

今後は、急激に感染者が増えること…とくに、『感染経路が不明な「市内感染」が起こること』が、もっとも恐れる事柄です。

節度をもった、行動と
理性をもった、言動と
そのことを、みなさんに、あらためて呼びかけたいと思います。

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