9月定例会一般質問報告
9月定例会の一般質問が8月31日、9月2~3日の3日間で行われました。日本共産党市議団の3人が質問したテーマについて報告します。なお、今定例会は昨年度の決算審査も行われ、最終日9月28日の本会議まで続きます。
ユニチカ跡地裁判が7月21日に確定しました。市民が起こした裁判の一審では、63億円全額ユニチカに請求せよという判決が出たにもかかわらず、不服として、市は控訴し、最終的には「豊橋市はユニチカに21億円の請求をせよ」と審判がなされたのです。市長の責任や、一連の経過に対する市の対応について問いました。
「総社市」と比べ、あまりに杜撰な市・ユニチカの対応が浮き彫りに
ユニチカが平成26年10月26日に撤退の申し出をしてからの市側、ユニチカ側双方の対応について、ここが最大のカギになると考え、質問をしました。
特に、豊橋市と全く同時期に、同規模でユニチカが操業を開始した総社市の経緯は重要です。総社市では平成11年に、当初の契約に従い、ユニチカから使わなくなった一部の土地を「寄付」という形で返してもらっていて、市議会にも諮っていたのです。
この「総社市」の件を、市は「裁判の中で初めて知った」との答弁がありました。企業は利潤追求が目的とは言え、請求されなければ黙っているという、誠意のないユニチカの対応と、撤退の申し出があった際に、過去の歴史を調べることもせず、漫然と従った市の対応は黙認できないことを指摘しました。
市長は議会で一切答弁せず
平成27年12月議会以来、議会で繰り返し質問し、すべてを明らかにするよう求めてきましたが、私の質問に対しては、市長は一度も答弁に立たず、今回も同様でした。市長の責任が問われている重大な問題であるのですから、自ら答えるのが当たり前ではないでしょうか。
26億円余がユニチカから入金される
判決確定を受け、市が8月27日付で請求していた損害賠償金26億976万9,855円(20億9,462万5,810円+平成27年10月1日からの年5分の割合による遅延損害金5億1,514万4,045円)が8月31日に ユニチカから入金されました。この使途については、今後検討していくということです。