豊橋市議会 3月定例会報告
開館近づくまちなか図書館
今年11月下旬を予定として、まちなか図書館がいよいよ開館します。場所は、駅前大通二丁目地区の再開発ビル内です。豊橋市にとって、向山図書館、大清水図書館に続く3館目の分館となります。まちなか図書館の館長に初めて外部から人を募集し、3年間の任期として29歳の女性が採用されました。
変えられる図書館の役割
豊橋市はこれまで「図書館整備構想」に基づき分館の整備を進めてきましたが、2019年に策定した「図書館基本構想」では、これまでの「知の拠点」としての図書館から、これからは「知と交流の拠点」としてまちづくりに利用していく考えを盛り込みました。新しいまちなか図書館では人と人とが交流し、多彩なイベントが開催されるにぎわいのある場所として、図書館の役割を大きく変えようとしています。
市民の身近な公共施設として、変わらない社会教育施設としての役割も重要です。
向山図書館は機能移転せず存続に
「図書館事業費」の予算質疑の中では、令和3年度の図書館事業は向山図書館と大清水図書館の職員を1名ずつ減らし、開館時間の短縮を図っていくことを確認しました。
まちなか図書館の開館に伴い、向山図書館の閲覧・貸出機能をまちなか図書館へ移転することが検討されていたのです。向山図書館の存続が危ぶまれていましたので、機能移転しなくなったのは幸いです。
開館時間の見直しでどうなるの?
向山図書館は閉館が平日午後7時でしたが、変更後は曜日に関わらず閉館を午後5時とする予定です。大清水図書館は、午前9時から午後9時でしたが、変更後は開館を午前9時30分、閉館を平日午後7時、土・日・休日は午後5時とする予定です。
市は「向山図書館は同じ中学校校区にまちなか図書館が開館し、また、大清水図書館は中央、向山に比べて短縮時間帯では利用者が少ないことから、今回の見直しはやむを得ない」と言っていますが、利用者サービス低下にならないでしょうか。
図書館を利用されている方たちの声を聞いて、ていねいに対応していくことが必要だと考えます。