新型コロナウイルス感染症で、もっとも影響を受けている人たちに、小学校の児童/生徒がいます。
昨年三月は3ヶ月間にわたる突然の学校休業がありました。小6、中3の児童生徒は、卒業による友人や先生との別れを惜しむ間もありませんでした。その後昨年度は夏休みも短縮され、行事も中止、縮小されるなど、子どもたちの学校生活に多大な影響がありました。また、家庭環境の変化も子どもたちに影響を与えています。保護者の収入が激減したり、在宅ワークによるストレスが子どもに向けられ、DVにつながることもあります。質問では、こうした子どもたちにたまるストレスがどのような影響を与えているか、どのような対策が取られているかを、聞きました。
相談1.2倍、欠席率1.3倍…コロナの影響は児童生徒にも
答弁では「スクールカウンセラーや教育相談室などの相談は、昨年度1.2倍に。4月度の7日以上の欠席率は1.3倍になっている」「仲間との交流の抑制などで心を痛める子どももいる」とのことでした。そうした子どもたちへの対応は「教育相談室と学校が情報共有をはかり、対策を考えて支援している」「欠席の多い児童には、家庭訪問や電話連絡を頻繁にして学校とのつながりを切らさないようにしている」とのことです。また、生活サポート委員会を開いて、支援のあり方を協議し、スクールカウンセラー(以下SC)やスクールソーシャルワーカー(以下SSW)と連携も図ってる」とのことでした。
現場からは、学校の先生が、SCとSSWの役割の違いをしっかりとつかんでつなげているか不安という声も聴いていましたが、「つながり早見表」を作成して、問題を抱える子どもに最も適した対応できるように、専門機関へのつなぎ方を一目でわかるような工夫もしているとのことでした。
親がつかみきれない、子どもたちのストレスは、学校でもっとも現れます。担任の先生や学校の先生方の集団の目と、SCやSSWなど専門家の支援などしっかりと子どもたちに寄り添った対応ができることを期待しています。
愛知県のスクールカウンセラー削減は許せない 党の県議席が必要です
そんな中、愛知県がSCの学校への配置の時間数を削ってきました。豊橋市の教育長は「SCへの相談回数は増えており、面談時間が少なくなったり予約を取りにくかったりしているのは事実。教員がSC情報共有する時間も取りにくくなっている」と答弁しました。愛知県が、コロナ禍での子どもたちに寄り添うならば、SCの配置時間を減らしてきたのは論外です。県の教育予算増は必須の課題です。やはり、愛知県議会に共産党の議員が必要だと痛感しています。
(斎藤ひろむ)