9月議会は始まりました。9月6日から9月8日の3日間で一般質問が行われ、日本共産党豊橋市議団の3人が取り上げたテーマについて、それぞれ報告いたします。
鈴木みさ子
豊橋市において新型コロナウィルス感染症の患者さんが9月5日現在、4209人に至っており、拡大に歯止めがかかっていない状況です。
自宅療養が9月2日現在556名と療養者全体の9割を占めています。感染者のうち、約43%が経路不明、約30%が家族からです。自宅療養は家族への感染や、軽症であっても短期間の間に容体が急変する危険性があり、全国的にも自宅療養中に亡くなられる方が後を絶ちません。
そこで、今回は療養の方針と患者さんへの対応を中心に質問しました。
市の療養方針は?
「軽症や無症状の方は自宅もしくは宿泊施設で療養」ただし、軽症や無症状でも重症化のリスクの高い方は入院していただく。
自宅療養についての対応は?
本庁からも職員を増員し、保健所による健康観察を午前中に行なっている。(症状が悪化した場合に、午後から受診できるようにするため)。
また、休日も含めた輪番体制を組み、医師往診体制、薬剤師往診体制を強化し、医療機関への協力金を設けている。
食事については、自宅にお昼と夜(夜と翌朝の2食分)を届けています。
一人暮らしの方、重症化リスクの高い方についての対応は?
連絡がつかない方については訪問して確認をしており、丁寧に聞き取りを行ない、不安解消に努めている。また、基礎疾患を持った方など、重症化リスクの高い方については、保健師がしっかりと状況を把握し、早めに医療機関への受診につなげている。
家庭内感染を防ぐためには宿泊施設の増設が必要だと思うが?
県が設置することになるので、東三河地域への設置を県に要望。
→ 蒲郡ホテルで9月15日から開設(114室)することが発表されました。
臨時医療施設の設置は?
医療従事者を確保することが難しいため、臨時医療施設の設置は現在のところ考えていない。市民病院で確保している28床に加え、さらに9月中旬に10床を増床する。
→ これで市民病院の3つの一般病棟(136床分)が閉鎖となり、コロナ専用病床に置き換えられる。緊急を要しない手術の一時延期や、急性期を脱した患者さんの速やかな転院など、一般患者さんへのしわ寄せが心配される。
民間医療機関との協力体制は?
軽症のうちに施すことによって重症化防止が期待される「抗体カクテル療法」が外来でも可能となったことを契機に民間医療機関への協力を求めていく。
豊橋市の感染状況が急速に広がる中で、保健所や市民病院ができる限りの受け入れ体制や、患者さんのフォロー体制に全力を尽くしていることはわかりました。そのために100時間を超える残業など、保健所職員、医療従事者にしわ寄せが及んでおり、出口が見えない状況が続いています。また、デルタ株により、子どもたちにも感染が広がっています。
自治体の対策強化も必要ですが、国の抜本的なコロナ対策を求めたいと思います。何よりも「いのちを守る」のは政治の責任です。