去る3月30日、市議選に立候補を予定している市民の方が出している、政治活動のチラシに対して、豊橋市議会議長が「真意を問う」主旨の質問状を出していたということが判明しました。
市民の自由な言論に対して、委縮させるという深刻な「言論の弾圧」につながる行為です。
それを、議会の代表である議長名で出すということは、36名の豊橋市議会議員全員にかかわる問題とらえ、日本共産党豊橋市議団として「声明」を発表しました。
2023/4/12
市民の自由な政治活動を委縮させる議長の「言論弾圧」行為について
日本共産党豊橋市議団
団長 斎藤 啓
さる、3月30日、「豊橋市議会議長 堀田 伸一」名で、(別紙1)のような質問状が、一市民のもとに届けられました。
内容は、その市民の方が発行した政治活動のチラシ(別紙2)にある記述について、どういう「根拠」があるのかということを「回答」せよというものです。
豊橋市議会議長が、何の権限を持って、一市民の政治活動上の表現に対して疑義を唱えるのか、全く理解に苦しみます。
議長は、こうした文書をメールで一方的に送ったうえで、それへの回答がないことから、議会事務局職員を、その方の自宅に訪問をさせ、 回答を促すということまでやっておりました。あきらかに、議長の職務を逸脱した、市民に対する威圧的な行為です。
対象となった市民の方は「どういう趣旨で議長からこのようなものが送られてきたのかと疑問に思っていた」と、市議会の対応について訝っておりました。
一市民の政治活動に対して、議長名でこのような文書を出して回答を求めるという行為は、市民の「言論の自由」に対する重大な干渉であり、けっして許されるものではありません。議長には、当該市民への謝罪と、猛省を求めます。
日本共産党豊橋市議団には、3月29日に非公式な場で、議長から、こうした文章を出すということを検討しているとの話が、団長の斎藤へありました。それに対して、斎藤は、「日本共産党豊橋市議団としては議長がそうしたことを行うのは認められない」と明確に反対をしました。しかしその後、会派間での何らの検討もなく、議員への報告もなく、議長がこうした行為を行ったことは、極めて遺憾であり、会派の意向をないがしろにした議長の行動にも抗議の意を表明します。
以上
市議会議長には、当該の市民への謝罪と、猛省を求めたいと思います。