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3月議会報告 2024年度予算案に反対!

3月議会が27日に終了し、2024年度予算が成立しました。日本共産党市議団は一般会計、国保会計、後期高齢者医療会計の各予算に反対しました。

大型公共事業が目白押し、市民生活はあとまわし予算

2024年度(令和6年度)は、大型の建設工事や、まちなか再開発に向けたうごき、アジア大会に向けた施設の改修、ゾウ舎の建設など大型予算が並ぶ一方で、市民の要望には耳を傾けない市民生活後回し予算であることが明らかになっています。

多目的屋内施設整備230億(債務負担行為令和7年度~令和39年度)
総合スポーツ公園(野球場)整備事業基本設計、用地取得(7.2ha)6億円
市民文化会館改修工事(令和6年度~7年度2か年継続事業)総事業費15億円
総合体育館改修工事、市民球場改修工事(アジア・アジアパラ競技大会に向けた改修)8.5億円
豊橋田原ごみ処理施設建設(5か年計画の2年め)17.5億円
まちなか再開発事業への補助
新たに広小路1丁目北地区(精文館付近)へのマンション建設を支援
約2億円
のんほいパークの新ゾウ舎の整備3.5億円

一方、毎年請願が出されている学童保育指導員の処遇改善の拡充、家賃地代の補助、高齢者の外出支援や、補聴器の購入補助、高すぎる国保税の引き下げなど、市民からの切実な願いにこたえるものになっていません。

共産党が要望していて実現した施策

「笑顔あふれる『子育て・教育環境づくり』」を重点的に推進するとして、これまで共産党市議団も市民のみなさんと一緒に取り組んできた要望が実現しました。

  • 第1子の年収360万円以上の世帯を除くすべての世帯の保育料の無償化…18億円
  • 18歳までの医療費の無償化
  • 全小中学校(全76校)、豊橋高校、豊橋家政高校での体育館のエアコン整備に向けた調査の開始…2950万円
    工事着手は令和8年度を予定・※くすのき特別支援学校はすでに導入済み
  • 学校給食費は保護者負担の半額軽減を実施することに。7.5億円

小中学校の学校給食費は、残念ながら完全に無償とはなりませんでしたが、財源を国の臨時交付金に限定していたのが、1月からは市独自の一般財源を使って補助することになり、新年度も引き続き、「物価高騰対策」ではなく「子育て支援」と位置づけ一般財源での実施となりました。これからも市民のみなさんと一緒に完全無償化を求めていきます。

給食費の一人当たりの負担額
小学生:1食あたり 150円(一人当たり 年間約28000円)
中学生:1食あたり 175円(一人当たり 年間約32000円)

※アレルギー等により学校給食が食べられない子、私立小中学校に通う児童生徒には、軽減対応補助金として、小学生:月額2500円 中学生:月額2900円が支給されます。

国保税、後期高齢者医療保険料はすべての世帯、加入者が引き上げに

令和6年度の国民健康保険税は平均4.4%の値上げですが、減免世帯も含めすべての世帯で引き上げとなることがわかりました。もう払えないという悲鳴が聞こえてきます。

愛知県への納付金が増えていることや、医療分、支援金分、介護分すべてにおいて税率が上がっていること、低所得者への減免分を一般会計から繰り入れていたが、県の指導により、繰り入れを止められたことなどによるものです。

国保は協会けんぽと比べても、比較的医療費がかかる高齢者や、低所得者が加入者の多くを占めているという構造的な問題を抱えています。国の支援をさらに求めるとともに、県に対する働きかけも求めていきます。

後期高齢者保険料は11.13%(所得101万円以下の方は10.40%)と大幅な値上げです。年収が80万円以下の国民年金のみの方で年間1200円の値上げ、年収が200万円の方で7200円の値上げ、年収400万円の方では年間39800円の値上げとなります。

子育て支援として出産育児支援金を後期高齢者保健財政から拠出する制度の創設など、「全世代型社会保障」の正体は、世代ごとにやりくりする仕組みに他ならないことがわかります。長いこと働いて社会を支えてきた高齢者が、今度は子育て世代を支える側に回らされているのです。後期高齢者の医療や、生活を圧迫する大幅値上げは認められません。

(鈴木みさ子)

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