経済界が主導、二川ルート案がスピード決定
この計画は2008年ごろから構想され、三遠地域の経済団体による建設促進期成同盟(会長 神野吾郎豊橋商工会議所会頭)が早期実現を求める中、2020年7月に、西側ルート(二川ルート)、東側ルート(新所原市街地の東側を通過するルート)国道23号拡幅ルートの3案が公表され、2021年11月には二川ルート案を国土交通省中部地方整備局が承認という極めて短期間に決定が行なわれた経緯があります。
住民不在の計画に再三説明会を求める陳情が
この間、住民には一切説明もなく、住民へのアンケートはわずか27%の回収率、意見は正しく反映されたとは言えないものでした。住民有志による「浜松湖西豊橋道路を考える会」からは、市議会に対し説明会の開催を求める陳情が繰り返されてきています。
自然環境・住環境に重大な影響
3000~3600億円という莫大な建設費用、二川宿景観形成地区や、風致地区に指定されている岩屋緑地、自然歩道のある弓張山地など、豊かな自然環境や、排気ガスなどによる住環境への影響が大きい二川ルート案。経済優先、住民無視の計画と言わざるを得ません。丁寧な説明はもとより、本当に促進すべきか、将来負担も考え見直すべきではないでしょうか。
◆8月4日(日)10時~11時にアイプラザ豊橋で都市計画の基本方針(案)及び環境影響評価書に関する説明会(事前の申し込みは不要です)