前号に続き、他の一般質問について報告します。
9月議会では「ユニチカ問題」のほかに「コロナ禍のもとでの学校生活について」一般質問を行ないました。
夏休みを2週間に大幅に短縮し、猛暑の中、8月17日から学校が再開されました。コロナにより生活が激変した子どもたちの心身のストレスなど影響が心配です。コロナ禍の下での学校の対応について質問しました。
予定していた学習内容を今年度中に終える、修学旅行は実施の方針
3か月間に及ぶ臨時休校により、失った多くの授業時間を生み出すため行事の精選などを行なった。それでも予定していた教育課程を今年度中に修了することは困難であるので、夏休みの短縮を決めたとのことでした。文科省は来年度に持ち越してもよいとの見解です。
修学旅行は、実施時期や日数、訪問先、移動手段など感染防止対策をとり、感染状況を十分注視しながらすべての学校で実施する予定です。
少人数学級の実施に向けて
コロナ禍の中で再開直後は分散登校を経験し、一人一人に目が行き届く少人数学級の優位性を実感したという声が先生方からも出ています。密を避ける新しい学校の在り方としても、今こそ少人数学級に踏み切るべきと思います。新たに必要な学級数、教員数について問いました。
35人学級に必要な予算は7,5億円
実現の可能性に最も近い35人学級についての試算を問いました。市内のすべての小中学校で実施した場合、新たに必要となるのは75学級、先生は95名。予算額にすると7億5000万円です。
小学校6年生では11学級、11名、8700万円。中学校3年生で16学級、16名、1億2000万円です。
国も先生方や保護者が求めてきた少人数学級を予算化する動きがあり、全国知事会や、小中学校長会も要望しています。イマージョン教育では年間1億円を人件費として市費で出していることから、市がその気になれば、実現可能です。当面すぐできるところからでも着手することを求めました。
全ての子どもが等しくオンライン授業を受けられる保障を
来年度から児童生徒1人1台のタブレットを導入するGIGAスクール構想が進んでおり20億円の予算がつけられました。しかし、今回の質問で、家庭にネット環境がない児童生徒は、休校や災害などでオンライン授業になった時、学校に出てきて、教室でオンライン授業を受けてもらうという対応を考えているという答弁がありました。家庭の経済状況などで格差が生じることはあってはならない。就学援助や、ネット環境整備の補助は文科省も通達しており、きちんとすべての児童生徒が等しくオンライン授業が受けられる保証をすべきと指摘しました。