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【委員会報告】『第2次豊橋市教育振興基本計画(案)』について

中西みつえ議員

中西みつえ

1月19日に福祉・教育委員会が開催され、次期豊橋市教育振興基本計画(案)について審議が行われました。

「教育振興基本計画」は、教育の振興のための施策に関する基本的な計画で、計画期間は10年間です。昨年の8月の福祉・教育委員会では、今までの計画の総括と次の計画の方向性について、今回1月の委員会では、令和3年から10年間にあたる「第2次豊橋市教育振興基本計画(案)」で、取り組みの柱が示されました。

子どもたちの豊かな人間性を育む主体的な学びに

主な取り組みの中に、英語を用いて学ぶイマージョン教育、1人1台のタブレットを活用したとよはし版GIGAスクール、放課後の新たな学びの場「のびるんdeスクール」の実施などがあります。

イマージョン教育は、グローバル社会で活躍する子どもの育成をめざし、前市長が肝いりで始めた取り組みです。イマ―ジョン教育コースを希望しても、応募多数の場合は抽選となります。2021年度、新1年生は定員の約3倍の希望がありました。小学校卒業後の進路については受け皿がありません。イマ―ジョン教育の環境整備や先生の配置に潤沢な費用をかけており、公教育で行う取り組みとしては公平性に問題があります。

とよはし版GIGAスクールとは、1人1台配備するタブレット端末を活用し、Web掲示板を利用した「協働的な学習」や、電子ドリルを用いた「個別最適化学習」を進めていくことです。コロナ禍のもと、臨時休校を経験したことで一気に導入が決まり、2021年度から本格的に活用されます。今後、学校での集団的な学びを大切にしたタブレットの活用が必要です。

「のびるんdeスクール」は部活動に代わって、放課後の子どもたちが学校で過ごす新たな場と位置づけられています。前期計画の5年間で全小学校52校を目標値にして整備していく計画です。スタッフや質の確保ができるのか疑問です。現在、シルバー人材センターに補助的なスタッフの募集や、公募で指導スタッフの募集を行っていますが、子どもの成長、発達に責任をもつ専門のスタッフの確保が必要です。

それぞれの新たな学びが、子どもたちにとって豊かな人間性を育む主体的な学びになっていくことが重要です。

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