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豊橋で、これ以上の感染拡大を防ぐために

カテゴリー: 政策関連, 齋藤ひろむ

豊橋で出た、コロナ感染のクラスターは、いわゆる外国人の方々が働いていらっしゃるパブ。
従業員の皆さんと、子どもを含むそのご家族、そしてお客さんが、感染してしまっています。

豊橋での感染件数がこれで一気に上がっています。
「感染拡大しませんように」と願うだけではなく、これ以上の感染拡大を食い止めるための行政の手立てが必要です。

今の感染対策は、感染した方が出たら、その人の行動履歴を追い、家族や知人を「濃厚接触」の認定をして検査し、おさえていく、という、いわば「点と線」の追跡調査でした。
保健所の保健士さんを中心に、追いかけていく人たち(「トレイサー」とよばれます)が大変なご苦労をしながら調査をしてゆきます。
アメリカニューヨーク州では、この「トレイサー」、保健所に人口10万人当たり30人の配置が義務付けられています。
豊橋だと、111人が必要、という水準です。

ところが、豊橋保健所の保健士さんの数は、2018年度で79人。
他の部署からの応援も入っていますが、今回のようなクラスターの発生においては大変な負担の中で取り組んでいらっしゃいます。
今、「保健所の体制の増強」を図ることが、感染を抑えるために何よりも必要だと考えています。

もう一点。
今回のような場所でのクラスターは、「お客さんに名乗り出るよう呼びかけても出てこない」という状況が起こるんですね。
「点と線」の対応が、できない、追いかけきれない、結果、市中に不明感染者が出るという状況につながりかねません。

それを防ぐためには、クラスターの地域をある程度おさえた、「面」での検査の仕組みと、一定の自己負担もお願いしつつになるかと思いますが、匿名による検査の仕組みなども検討する必要があるのではないでしょうか。

さらに。豊橋で広がりつつある、感染状況で、医療、介護、保育、教育に携わる人たちはじめ、エッセンシャルワーカーの皆さんへの検査体制をつくっていくことが必要ではないでしょうか。
体調管理と感染防止策と併せて、きちんと検査を受けられるようにすれば、クラスターの発生の抑制、拡大の抑制に必ず生きてくるものです。

私は、これらの対策を、豊橋市に求めていきたいと考えています。
財源はあります。
ユニチカ跡地の市の権利として入ってきた26億円です。
経済対策も必要ですが、今の局面では、感染のひろがりの防止の手立てが何よりも大事です。

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