東日本大震災から四年半がたちました。
近年最大の津波被害であったとはいえ、長い歴史の中ではああいう規模の大地震と津波は何度もあったということが、史実にも残っています。
豊橋では、表浜あたりは想定し得る最大規模の津波でも越えられない崖になっていますが、三河湾に接した地域は、伊勢湾から回り込んだ最大3~4mの津波が到達しうるということが予測されています。
豊橋市は、こうした地域に「津波避難ビル」を指定して、万が一の際には津波避難ビルに逃げ込んで、市民の命が守れらるようにと対策を進めています。
そして、牟呂地域にある三郷保育園と、吉田方地域にある吉田方西保育園の二つの保育園に、屋上に逃げることができるよう、避難路を設置しています。
昨年度に吉田方西保育園に設置された、避難路を見学させてもらいました。
この保育園の施設は、あくまで保育園児と保育園のスタッフのための避難場所という設定です。
けれども、実際に津波がきて、万一逃げ遅れた近所の方が来られた場合は「もちろん受け入れますよ」とのことでした。
使うことがないにこしたことはありませんが、園長先生は「ここに、こういう施設があるということが、安心につながるので、それだけでもつくってもらってよかったです」とお話をされていました。