市議会議員の斎藤ひろむです。
私は、九月の一般質問のテーマの一つを、「市民の多様性を尊重する市政について」という大きなくくりでくくって、取り上げました。
こんにち、「多様性の尊重」ということが、誰もが生きやすい社会をつくっていくための、キーワードになると思うんですね。
セクシャルマイノリティであること
外国人であること
マイナーな宗教を信じていること
障がいを持っていること…
どれもこれも、望む望まないにかかわらず、その人と切り離すことができない、大事な要素です。
その要素を、当事者の方が、否定的にとるか肯定的にとるか、あるいは気にせず過ごせるか、は、ひとえに「社会の在り方」そのものに、左右されることだと思うんです。
さらに、上のいずれの事柄も、「当事者」という言葉自体が「マイノリティ」の側に押し付けられているだけのこと。
本来マジョリティ―の側も、性の問題も、国籍も、宗教も、身体も、自分自身「当事者」であるはずなのです。
たまたま、アナタと同じような人が多いから、そのことを気にせずい生きてこれた、というだけで。
だから、「マイノリティへの理解」から、もう一歩踏み出して、「多様性を尊重する」…違いを認め、理解し合い、たとえ理解できなくても、ともに暮らすために努力する、そういう幅の広い見方をもって、過ごす社会をつくることが、何より大事だと思うんです。
そのための一歩が、まず一人ひとりが「多様性」への認識をもつことですよね。
ひょっとすると、あなたの隣の人があなたはずっと「(私と)同じような「フツウの人」」と思って過ごしていた人が、何かの事柄について「マイノリティ」として苦しんできているのかもしれない。
けど、それを知ったとき、まっすぐ受け入れて、「あなたはあなたのままで、いいんだよ」って言えますか?
「同調圧力」と言われるものが、社会にはびこるなかで、違い認め、ともに共存するために努力し合うことが、どれほど大事かということをしみじみと感じる日々です。
一般質問では、多様性というくくりで、SOGIの問題と、外国人市民の問題を取り上げました。担当課の職員さんも、大変楽しく、質問準備にかかわってくださいました。「このことを、全庁に拡げないと、ダメなんですよね」「市民の皆さんに、わかってほしいんですよね」ってお話しながら。このテーマ、ライフワークとして、ずっと追いかけたいと思っています。