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6月議会一般質問より「ジェンダー平等と包括的性教育について」

斎藤ひろむ
斎藤ひろむ

「包括的性教育」は待ったなし

この間、芸能界における、性暴力の深刻な事件が相次ぎ話題になりました。性暴力は、被害者は性別を問わず、低年齢層にも至っているということを浮き彫りにしたといえます。「性的合意」のない性行為が、性暴力になるという法改正があるなど、法の規定も進んでいます。

けれども、高校生へのアンケートで、「性的合意」がどういうものかを知らないという生徒が7割と、そもそも性にかかわる知識を得る機会がないという実態があります。自分の心と身体を大事にすること、他者のそれも尊重することを学ぶ、「包括的性教育」が、きちんと位置付けられることが待ったなしなのです。

市は前向きな変化

市の発刊した教材

三年前の6月議会で、豊橋市の「包括的性教育」を取り上げましたが、その時は、保健所の保健師さん、教育委員会の指導主事さんなど(主に女性の)担当職員さんは問題意識を共有してくださいましたが、市や市教委の取り組みとしては道半ばという印象でした。

しかし、今回の質問で、豊橋市も、市の教育委員会も、ジェンダー平等と包括的性教本計画の基本目標、あらゆる分野での男女共同参画の促進の施策の方向性、男女共同参画教育の推進に位置づけている」と、市の男女共同参画の方針の中に位置付けているとのこと。

教育委員会は、「性に関する問題が多様化、深刻化する中、これからを生きる子どもたちにとって、体の仕組みの理解にとどまらず、人権教育を基盤に、人間関係や性の多様性など、幅広いテーマを扱う包括的性教育は、極めて重要である」と答弁をしました。

とりわけ、教育委員会は、包括的性教育を学校で教えるために「誰もが大事な一人、包括的性教育の道しるべ」という、教員向けの教材を発刊して、学校の現場でも活用を始めていました。

小中学校での授業は、教育指導要領に縛られる側面があります。しかしこの教材では、それが必要な子どもたちには踏み込んだ性の知識も必要だという位置づけをもち、学んでもらおうという積極的な姿勢にあふれています。また、男性の教員やスタッフもたくさん編集に関わっていました。

実践がどのように生きているかを、今後も見守りたいと思います。

今後も、ジェンダー平等社会をめざして、奮闘します。

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